一生、夢中。

CARS|JAPANESE|ダイハツ ハイゼット トラック

ハイゼットは、5.5万円安い。

いま新車で買えるMT車を、価格と台数で数える。

SERIESMT車の未来予想図 VOL.1

SHARE
ハイゼットは、5.5万円安い。

乗用登録車の新車販売に占めるMT比率は1.4%。一方、軽トラックの保有車両では約70%に達する。

同じMT比率でも、前者は新車販売、後者は保有台数を対象とした数字であり、直接比較できるものではない。それでも、乗用車では少数派になったマニュアル車が、軽トラックでは今なお広く使われているという、市場の違いが見えてくる。

ダイハツ ハイゼットトラックの価格表にも、その違いは表れている。スタンダードの2WDは、5MTが109万4,500円、CVTが114万9,500円。その差は5万5,000円。ハイルーフ、エクストラ、ジャンボでも2WDなら差額は変わらないが、4WDでは7万7,000円になるグレードもある。

燃費や運転のしやすさだけでなく、購入価格や仕事での使い方が選択を左右する軽トラック。乗用車では趣味の選択肢になりつつあるMTが、仕事の現場では今も実用的な選択肢として残っている。二つの市場の違いは、ハイゼットトラックの価格表にもはっきりと表れていた。

※本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)を含みます。

1%は、軽トラを数えていない。

軽トラックは、その1%に数えられていない。

「新車のMT比率は1%」という数字は、1.4%(2019年)で引かれることが多い。出どころは日刊自動車新聞2020年12月8日付で、自販連調べとして報じられたものである。この1.4%には母集団がはっきり書いてある。「乗用登録車販売に占める」比率なので、軽自動車ははじめから外にある。
1990年に約3割、2000年に約1割、そして2019年に1.4%という減り方はよく紹介されるが、いずれも同じ母集団の話なので、ダイハツ ハイゼットもスズキ キャリイも、この線には一度も乗っていない。1%という数字が語っているのは、軽トラックが消えたことではなく、軽トラックを数えていないというだけのことである。

普通免許 非AT限定(新規取得)30%AT限定約70%の残り新車MT販売比率(2019年)1.4%二次引用
免許の3割と、新車の1〜2%AT限定比率は2019年ごろの新規取得者ベース。新車MT比率は母集団の定義が原典で公開されていない二次引用値。Merkmal(日本自動車販売協会連合会調べとして引用)/2019年

乗用登録車のMT比率と軽商用車のMT比率は、混ぜた瞬間にどちらの話でもなくなる。別々の母集団の、別々の数字である。

車種別の実数を見ると、前提がさらに崩れる。2020年の集計で、マツダ ロードスター(ND)は4,689台中3,217台がMT、比率68.6%。ここは想像どおりだ。だがスズキ スイフト(スポーツ含む)は33,238台中8,052台、比率24.2%。MTの台数ではロードスターの2.5倍が売れている。

さらにマツダ CX-5は31,538台中1,020台がMTで比率3.2%、MAZDA3は24,667台中1,028台で4.2%。比率は小さいが、SUVとハッチバックで1,000台を超える人がMTを選んでいる。MAZDA2は5.5%、デミオは3.6%(26,656台中972台)、CX-3は4.9%、CX-30は2.7%、アクセラは1.7%。ホンダ フィット(先代GK)は74,410台中1,151台で1.5%だった。このフィットのMTは、2020年2月14日発売の4代目で消滅している。4代目のトランスミッションはe:HEVの電気式無段変速機とCVTだけで、MTの設定はない。

比率と実数は別の話である。比率の高い車は話題になり、実数の多い車は静かに売れる。

スズキ スイフト(スポーツ含む)8,052台比率24.2%マツダ ロードスター(ND)3,217台比率68.6%ホンダ フィット(GK)1,151台比率1.5%MAZDA31,028台比率4.2%マツダ CX-51,020台比率3.2%マツダ デミオ972台比率3.6%MAZDA2592台比率5.5%マツダ CX-3486台比率4.9%
MT台数(2020年・実数)比率68.6%のロードスターより、比率24.2%のスイフトのほうが2.5倍のMTを売っている。car-l.co.jp 集計(2020年)

5.5万円と、7.7万円のあいだ。

JAMA『軽自動車の使用実態調査報告書』として引用された2019年の値では、軽トラックのMT比率は保有ベースで約70%だが、同じ調査の軽1BOXバンは3割弱にとどまり、どちらも軽商用車でありながら比率は倍以上離れている。

新車ベースではまた別の数字が出てくる。スズキ キャリイは購入者の約50%がMT(2022年度)。登録車の1.4%と並べると、同じ「MT比率」という言葉が、35倍違う世界を指していることになる。

軽商用車のMT比率(母集団を分けて並べる)
軽トラック(保有・2019年)70%約70%(JAMA引用値)
軽1BOXバン(保有・2019年)30%3割弱
スズキ キャリイ(新車・2022年度)50%約50%(メーカー説明)
ダイハツ ハイゼットトラック(新車・2022年度前後)35%30〜40%の中央
軽商用車のMT比率(母集団を分けて並べる)保有ベースはJAMA調査として引用された2019年値、新車ベースはメーカー説明として報じられた2022年度値。並べるときは母集団の注記が要る。WEB CARTOP(JAMA調査引用)/くるまのニュース

保有ベースの7割と新車ベースの5割は、混ぜてはいけない。保有には10年、20年前に売れたMTが残っているため、いまの発注判断を映しているのは新車ベースの数字のほうである。

その発注判断が、価格表にそのまま出ている。ダイハツが公表しているハイゼットトラックのメーカー希望小売価格を2WDから見ていくと、スタンダードが5MT 109万4500円/CVT 114万9500円、ハイルーフが111万1000円/116万6000円、エクストラが130万9000円/136万4000円、ジャンボ スタンダードが125万9500円/131万4500円、ジャンボ エクストラが141万9000円/147万4000円で、5段階のグレードすべてで差額は5万5000円に揃っている。

ところが4WDに移ると、この5万5000円が崩れる。スタンダードは122万6500円/130万3500円で差額7万7000円、ハイルーフ、スタンダード“農用スペシャル”、ジャンボ スタンダードも同じ7万7000円だが、同じ4WDでもエクストラとジャンボ エクストラは5万5000円のまま動かないため、2万2000円の段差が4WDの下位グレードにだけ立っていることになる。この段差の理由をダイハツは公表していないのでここから先は推測になるが、数字の形だけははっきりしている。4WDの下位グレードほど、CVTを選ぶ側の負担が重い。このグレードが実際にどう使われているかまでは、価格表からは分からない。

ダイハツ ハイゼットトラック 全グレード価格(メーカー希望小売価格・消費税込)
スタンダード 2WD 5MT109.45万円
スタンダード 2WD CVT114.95万円差+5.5
ハイルーフ 2WD 5MT111.1万円
ハイルーフ 2WD CVT116.6万円差+5.5
エクストラ 2WD 5MT130.9万円
エクストラ 2WD CVT136.4万円差+5.5
ジャンボ スタンダード 2WD 5MT125.95万円
ジャンボ スタンダード 2WD CVT131.45万円差+5.5
ジャンボ エクストラ 2WD 5MT141.9万円
ジャンボ エクストラ 2WD CVT147.4万円差+5.5
スタンダード 4WD 5MT122.65万円
スタンダード 4WD CVT130.35万円差+7.7
ハイルーフ 4WD 5MT124.3万円
ハイルーフ 4WD CVT132万円差+7.7
スタンダード“農用スペシャル” 4WD 5MT125.4万円
スタンダード“農用スペシャル” 4WD CVT133.1万円差+7.7
ジャンボ スタンダード 4WD 5MT139.15万円
ジャンボ スタンダード 4WD CVT146.85万円差+7.7
エクストラ 4WD 5MT146.3万円
エクストラ 4WD CVT151.8万円差+5.5
ジャンボ エクストラ 4WD 5MT157.3万円
ジャンボ エクストラ 4WD CVT162.8万円差+5.5
ダイハツ ハイゼットトラック 全グレード価格(メーカー希望小売価格・消費税込)2WDは5グレードすべてで差額5万5000円。4WDはエクストラ系だけが5万5000円で、残る4グレードは7万7000円に開く。ダイハツ工業 公式サイト「ハイゼットトラックのグレードと新車価格」

軽自動車の排気量は1990年以降660ccで固定されているため、限られた出力を積載時に引き出すには伝達効率とダイレクト感が効くという説明が、ユーザー側の理由として繰り返し挙がる。斜面や未舗装路では半クラッチによる速度制御をそのまま作業の一部として使う場面もあり、この操作は変速機を「移動の道具」ではなく「作業機械の操作系」として使っている。

トヨタ ハイエースは2017年の改良以降MTを設定しておらず、新型ディーゼルの組み合わせもATであるから、同じ商用でも普通車クラスからMTは消え、軽トラだけが残った。車格、使い方、価格表——どれか1つでは説明が付かないが、3つとも同じ方向を指す。

ちなみに、燃費は1台しか出せない。

MT車のほうが燃費がいい、という定説はよく聞くが、確かめようとすると数字が集まらない。取れたのは1例だけで、スズキ スイフトスポーツZC33Sの6MTが17.6km/L、6速トルコンATが16.6km/Lと、MTが1.0km/L上回っているものの、この値は個人ブログ経由であって、スズキ公式諸元表での再確認ができていない。

1台で決めるわけにはいかないので理屈に戻ると、トルコンATはロックアップの外で滑るぶんMTが有利になりやすく、一方でCVTは変速比を連続で選べるため計測上ATが上に出やすく、DCTは機械式クラッチを自動化した構造なのでMTに近い。つまり「ATが一括りにできない」というのが、いま言える精一杯である。

さらに、カタログの数字は走り方の幅のどこか1点でしかなく、ZC33Sのオーナー報告では市街地・エアコンONで13〜14km/Lという値が挙がるので、カタログの17.6km/Lは、その帯の上のほうを指しているにすぎない。

カタログWLTC(6MT)17.6市街地・エアコンON13.513〜14の中央市街地・エアコンOFF15.515〜16の中央高速20約20
ZC33Sのカタログ値とオーナー報告オーナー報告は条件付きの参考値。WLTC17.6km/Lはこの帯のどこかを指す。carview! みんなの質問(オーナー報告)。参考値

定説の答えは、いまのところ「車種による」である。それより効くのは変速機の構成が売れ方を変えることのほうで、スイフトスポーツのMT比率はZC32Sの8割以上からZC33Sの約6割へ下がったとされる(個人サイトの記述で、スズキの公表値ではない)。ATを足せばMT比率が下がるのは当たり前だが、比率だけを見て「MT離れ」と読むと因果を取り違えることになる。

FL5で、6速を数え直す。

燃費でMTとATを比べられない車もある。ホンダ シビックタイプR FL5(型式6BA-FL5、2022年9月〜)はATを設定しておらず、6MT専用だからで、型式の頭の「6BA」は1文字ずつ意味の違う記号で、国土交通省の識別記号表によれば、6が平成30年規制かつ低排出ガス75%低減認定、Bがガソリン・LPGでハイブリッドなし、Aが乗用車である。

全長×全幅×全高は4,595×1,890×1,405mm、ホイールベースは2,735mm。トレッドは前1,625mm/後1,615mmで前輪側が10mm広く、FFで330PSを受ける前軸の接地条件に効く設計と考えられる。最低地上高125mmは、輪留めと駐車場の段差に気を使う水準である。

エンジンは2.0L直4 DOHC VTECターボのホンダ K20Cで、総排気量1,995cc。最高出力243kW(330PS)/6,500rpm、最大トルク420N・m(42.8kgf・m)/2,600〜4,000rpmと、トルクは1,400rpmの幅でフラットに出る。

車両重量1,430kgなので、330PSに対するパワーウェイトレシオは約4.33kg/PS(計算値)となる。タイヤは前後同サイズの265/30ZR19、サスペンションは前ストラット/後マルチリンク、ブレーキは前後ベンチレーテッドディスクだが、ローター径と前4ポットキャリパーの有無は、公式の諸元表に出ていない。

WLTCモード総合12.5km/Lに対し、市街地8.6/郊外13.1/高速道路15.0km/Lで、市街地と高速の差は約1.7倍あるため、総合値だけを見ていると、この使用条件依存が見えない。燃料タンクは47Lの無鉛プレミアム指定で、総合12.5km/Lなら満タン航続は計算上約587km、つまり500km台のクルマである。

満タン航続の約587kmも総合値を前提にした数字なので、市街地だけを走るなら、給油までの距離はこれより短くなる。

市街地8.6郊外13.1高速道路15総合12.5合成値
FL5のWLTCは、条件で1.7倍動く市街地8.6km/Lと高速15.0km/Lの差は約1.7倍。総合12.5km/Lは3条件を合成した値である。CAR and DRIVER online(公称値)

1速3.625/2速2.115/3速1.529/4速1.125/5速0.911/6速0.734、最終減速比3.757(ホンダ公表の主要諸元)。1速から6速までの落差は約4.9倍。6速は0.734のオーバードライブで、高速道路15.0km/Lという値は、この最終段の高さの上に乗っている。

新車価格は6MTで4,997,300円(税込、2022年9月時点)と、500万円をわずかに切る設定である。前期型のカタログ掲載期間は、販売店のデータベース上で2022年9月から2026年6月まで。

3ペダルは、誰が作り続けるか。

残る理由は、買う側と作る側で別々にある。

需要側は3つに分かれ、第1に挙がるのが、業務要件でMTが要る層である。軽トラの保有ベース約7割という数字はこの層の大きさを示すようでいて、保有には古い年式がそのまま残っているので、いま要件としてMTを選んでいる人の数とは別である。新車ベースのキャリイ約50%のほうが、この層の輪郭には近い。第2に、比率は低いが実数がある乗用車層で、CX-5の1,020台、MAZDA3の1,028台、スイフトの8,052台(いずれも2020年)はこの層である。第3に、免許を持っているという条件があり、普通免許の新規取得者のAT限定比率が約70%(2019年ごろ)なので、残る約3割は非AT限定ということになる。この構造は、母集団を細くはしていない。

海外では事情が違う。ホンダ シビックは2024年、北米で242,005台中17,424台がMT(7.2%、Autoblogによる推計)だが、順位まで語れる公式統計は無いので、比率と実数だけになる。同じ2024年、マツダ ロードスターの北米MT比率は約70%で、日本の2020年実績68.6%とほぼ同水準である。ただし日本側は2020年、北米側は2024年で4年の開きがあるので、同じ年どうしを比べた数字ではない。それでも桁は揃っている。他の車種でも同じかどうかは、車種をまたいで比べられる統計が無い。

マツダ ロードスター 北米70%約70%(概数)。2024年マツダ ロードスター 日本68.6%3,217/4,689台。2020年ホンダ シビック 北米7.2%17,424/242,005台。2024年
日米のMT比率。ロードスターだけ揃っている日米を横に読める行はロードスターだけで、シビックは北米側の7.2%しか置けない。表の空欄が、そのまま比べられる範囲を示している。Life in the FAST LANE./car-l.co.jp

作り続ける側の条件は2つで、1つはMTの設計・生産技術がすでに償却済みであること、もう1つは供給が限られる車種で単価を上げられることである。FL5が6MT専用で4,997,300円という設定は、この構造の中にある。ただしこれは各社の公表した戦略ではなく、価格と設定から読める構造の推論である。

2026年に入ってからの動きが2つある。2026年1月、スバルはWRX STI Sport# プロトタイプを公開し、約6年ぶりのMT搭載STIとして報じられている。2026年2月には、トヨタがヤリスの特別仕様車Z URBANOに6速MTを追加した。減り続けるという前提に、供給側が反する動きを出している。

この先について、日付が確定しているのは免許制度の側だけである。道路交通法施行規則の改正(令和6年内閣府令第60号)で、AT限定がトラック・バス側へ広がっている。普通・普通第二種が2025年4月1日、AT準中型・AT中型・AT中型第二種が2026年4月1日で、ここまでは施行済みである。AT大型は2027年4月1日、AT大型第二種は2027年10月1日。免許の種類が新しく作られたのではなく、既存の中型免許などに、条文の言葉でいう「クラッチの操作装置を有しない」車に限るという限定が付く形で、条文にはAT中型免許・AT準中型免許・AT中型第二種免許という語がすでに載っている。背景として挙げられているのが、運輸業におけるAT大型車の普及率47%という数字である。現場のATがここまで広がったあとに、免許の側が動いた。並べると、そういう順番になっている。

AT準中型・AT中型・AT中型第二種2026年4月1日AT大型2027年4月1日AT大型第二種2027年10月1日
日付が確定しているのは、免許制度の側だけAT限定がトラック・バス側へ広がる。2026年9月時点で中型までは施行済み。乗用車のMTがいつ終わるかを示す日付は、まだどこにも出ていない。警察庁の公表資料による

ただしこれは商用車の話で、2026年4月1日にAT中型免許ができたことと、ロードスターやシビックタイプRのMTが売られ続けるかどうかの間に、直接の因果があるわけではなく、同じ「MTが減る」という言葉で結ぶと、別の市場の話が混ざってしまう。

乗用車側で「MTが◯年に終わる」と書ける日付——具体的なモデルの生産終了の公表、あるいはMT設定の期限を定めた法規の施行日——は、いまのところ出ていない。排ガス規制や燃費基準がMT設定に与える影響についても、日付と条文で示せる資料が取れていないため、終わりの年は書かない。

「MT車は踏み間違い事故を起こしにくい」という主張が広く流通しているが、変速機形式別(MT/AT別)に集計された事故統計は、今回あたった範囲では見つけられなかった。年齢層別・事故類型別の分析は公表されているものの、変速機での切り分けが見当たらない。つまり、この説は肯定も否定もできない。

変速機別の長期比率は、同じ調査を追えば分かる。JAMA『軽自動車の使用実態調査』は1981年から隔年で続いており、2023年度版PDFが公開されている。乗用車側は『2025年度乗用車市場動向調査』が2026年3月に発表された。どちらも誰でも開けるので、ここに並べた比率が次にどう動いたかは、同じ調査の次の版を開けば確かめられる。

キャリイが守ったもの。

MTを選ぶのは誰かという問いに、1つの数字では答えられない。よく引かれる1.4%(2019年)は「乗用登録車販売に占める」比率で、軽自動車を含まない。その外側で、軽トラックは保有ベースで約70%、キャリイの新車購入者は約50%がMTを選んでいる。比率の高いロードスター(68.6%)より、実数ではスイフトの8,052台、CX-5の1,020台のほうが多い(いずれも2020年)。

軽トラのMTが残っているのは、思想の話ではなさそうだ、というところまでは言える。ハイゼットトラックのMT/CVT差額は、2WDなら5グレードすべてで5万5000円。ところが4WDでは、スタンダード・ハイルーフ・農用スペシャル・ジャンボスタンダードの4グレードだけが7万7000円に開く。660ccで積載を扱う条件と、半クラッチを速度制御として使う現場が、その後ろにある。

「MTのほうが燃費がいい」という話は、ZC33Sの6MT 17.6km/L対6AT 16.6km/Lのような1例では成り立つ。ただしFL5は6MT専用で、そもそも並べる相手がいない。330PS/6,500rpm、420N・m/2,600〜4,000rpm、1,430kg、47L、WLTC市街地8.6/郊外13.1/高速15.0km/L。

次の一手は1つだけ。ディーラーで諸元表のPDFを開き、いま買える1台のMTとATのWLTC値を、市街地・郊外・高速の3行で見比べてみること。総合値だけでは何も分からない。

あなたの夢中に追加

「あなたの夢中」は、DUADに登録すると使えます。入れた記事は、メニューの「あなたの夢中」からいつでも読み返せます。

パスワードはありません。メールアドレスを入れると、ログイン用のリンクが届きます。

登録する

もう一度読みたい記事を、あなたの夢中に。

この記事の夢中ポイント

  • 「新車のMT比率は1〜2%」といわれるが、その多くは乗用車を中心にした数字。軽トラックでは2019年時点の保有車両の約70%がMTで、2022年頃のキャリイの新車販売では約50%とされる。
  • ハイゼットトラックは、全グレードで5MTがCVTより税込5.5万円安い。この価格差によって、車両本体が100万円を下回るグレードは5MTの1つだけになる。
  • スイフトスポーツ(ZC33S)のWLTCモード燃費は、6MTが17.6km/L、6ATが16.6km/L。数値上はMTが約6%上回るが、1車種の比較から「MTのほうが低燃費」と一般化はできない。
  • ペダル踏み間違い事故には、MT車とAT車を分けた公的な集計がほとんどない。「MT車は踏み間違いを起こしにくい」という説を、件数や発生率で確かめる手立てが無い。

最終更新 2026年10月28日

DUAD SELECT

この記事を読んで気になったものを、編集部の視点で選びました。

読む

  • 自動車の変速機・駆動系の基礎解説書

    1速ギア比と最終減速比から積載時の駆動力を計算する手順が載る。軽トラのMTが残る理由を数式で確認できる。

    扱う機構: MT・トルコンAT・CVT・DCT

    Amazonで見る
  • MOTOR FAN illustrated トランスミッション特集号

    MT・トルコンAT・CVT・DCTの伝達効率を機構図で比較している。本文で結論を出せなかった論点を自分で読み直せる。

    判型: A4変形・扱う機構: MT・AT・CVT・DCT

    Amazonで見る
  • 軽トラ・軽バン 整備とカスタムのムック

    ハイゼット・キャリイの副変速機やデフロックの実物写真がある。農用スペシャルの装備差を確認できる。

    掲載車種: ハイゼットトラック・キャリイ他

    Amazonで見る
  • ニューモデル速報 新型シビックタイプR(FL5)のすべて

    本文で数値を挙げきれなかった変速比や剛性を、諸元表で確かめられる。開発者インタビューが同じ冊子に載る。

    発行: 三栄・対象: FL5(6BA-FL5)

    Amazonで見る
  • 日本自動車工業会『日本の自動車工業』(統計資料)

    本文で幅を持たせた「新車MT比率1〜2%」の母集団定義を、自分で確かめられる一次統計。

    発行: 日本自動車工業会・最新版: 2025年版

    Amazonで見る

電子で読む

  • MOTOR FAN illustrated トランスミッション特集号(Kindle版)

    紙のバックナンバーが入手困難な号も電子で追える。機構図を拡大して読める。

    形式: Kindle

    Amazonで見る
  • ニューモデル速報 新型シビックタイプRのすべて(Kindle版)

    品切れになりやすいムックの代替。諸元表を拡大して読める。

    形式: Kindle・対象: FL5

    Amazonで見る

※広告(アフィリエイトリンク)を含みます。価格・在庫は変動します。最新の情報は各販売ページでご確認ください。

みんなの写真が記事になる

この記事のテーマにまつわるものを撮影して、写真を投稿してください。編集部で確認のうえ、この記事に掲載します。

※投稿しただけでは公開されません。写真の位置情報は保存時に削除します。

写真

SNSアカウント(任意)

入れていただいた媒体では、DUADの投稿で @ を付けてご紹介します。空欄の媒体は、掲載名でご紹介します。

確認事項

みんなの言葉が記事になる

この記事を読んで気づいたこと、違うと思ったこと、実際に使用してわかったこと。あなたの言葉を聞かせてください。編集部で確認のうえ、採用した投稿をこの記事に掲載します。

※すべての投稿が掲載されるわけではありません。採用した投稿は、編集部で読みやすく整え、投稿名とともに掲載します。掲載時にはDUAD POINTを差し上げます(1記事につき1回)。

表示しない場合は「あるDUADIST」として掲載します。投稿名はマイページで変更できます。

DUAD CLUB

夢中の続きを、みんなで。

かつて夢中になったもの。

いまも追い続けているもの。

これから、もう一度始めたいこと。

DUAD CLUBは、同じ時代を生き、同じ熱を持つ人たちが集まるオンラインコミュニティです。

記事では伝えきれなかった話や、入手経路、実物を使った検証など、一人ではたどり着けない「夢中の先」を、仲間と一緒に深掘りしていきます。

  • 会員限定の記事・資料
  • 月1回のオンライン集会
  • 愛用品やコレクションの売買・譲渡掲示板
  • 取材・撮影に使用する実物や資料の情報交換

現在、開設に向けて準備中です。開始時期や参加方法を、メールでいち早くお知らせします。

参考資料・出典

本記事は、メーカー公式資料、公的統計・資料、当時のカタログ、専門媒体等を参照し、DUAD編集部が内容を確認・構成しています。ここに挙げるのは、本文の数値・年月日の根拠として実際に使った資料です。

百科事典・個人の記録1

事実に辿り着く入口として参照したもの。数値や年月日の根拠は、できるかぎり上の資料で取り直しています。

最終閲覧日:2026年9月10日

夢中の続きを、届けます。

新しい記事が出たときにお知らせします。

いつでも配信停止できます。